亡国の道
映画の舞台であり、かつて特攻基地があった知覧の町。
小さいながらも美しく、通りには石灯篭が整然と立ち並ぶ、
静かで独特の雰囲気を持っている町です。
そんな知覧の町には毎年5月3日に慰霊祭が執り行われ、
この日は全国から特攻に縁のある人々が集まってきます。
今回この慰霊祭に映画のメンバーも参加させて頂き、
石原慎太郎さん、新城卓監督、徳重聡さん、窪塚洋介さん、岸惠子さんらが出席し、
献花を行いました。 式の間で石原慎太郎さんは、
「私は40年近く前に初めて知覧を訪れ、トメさんにお目にかかりました。
長い月日をかけてトメさんから色々な話を伺い、その厳しさ重さに圧倒され、
気がつくと正座をして聞き入っていました。
以来知覧を訪れる度にトメさんを訪れました。
特攻という特異な命令で数日後に必ず命を落としていく若者たち。
彼らがトメさんこそ打ち明けた、喜怒哀楽の様々な挿話。
語り部であったトメさんから聞き取った話だけを連ねて映画を作りました。」
と特攻の母・鳥濱トメさんとの出会いをお話しました。
そして、
「時代を超え、立場を超えて絶対に継承しなければならない価値観を
喪失している気がしてなりません。下手をすれば亡国の道を辿らぜざるおえない危惧を感じます。 特攻に殉じられた皆様がその短い人生を代償に、示して残された絶対的な価値を継承し、
この映画がその縁を担えればと思っています。
私たちがこの国を亡国として失うことのないよう見守りください。」
と慰霊の言葉を捧げました。
この映画が作られた理由が、この石原さんの言葉からよくわかるかと思います。
亡国の道を辿る日本。この危機感を覚える方はどれくらいいるのでしょうか。
私自身石原さんの言葉に身震いを覚えました。































